テミン◇THE CELEBRITY 2016年5月号

MR.INDEPENDENT

テミンが初のソロアルバム活動を見事に終えた。

青春の真ん中を悩みと努力で過ごしたテミンは、その全てのものを自ら作ってきた。



─ 最近、ふと浮かんだ考えで無視できないものがあったなら?

これから僕が守っていかなければいけないアイデンティティーに関することもそうですし、音楽的な方向やアルバムのコンセプトのようなものたちです。

アイディアが浮かんだらそのまま携帯のメモ帳に書き残します。

アルバムについては、ずっと前から色々考えておきました。

例えば、特定の楽器を使ってアルバムをつくってみたらどうかなと考えたりもしています。

スティングの‘Shape of My Heart’のようにアコースティックなサウンドを出す音楽をつくっても良いと思います。

ジャケットカバーやイメージ、音楽などアルバム全体のコンセプトの統一性があるものも構成してみたいです。

朝から夕方までという時間の流れに沿ったもの、ある場所からどこかへ移動するコンセプトでアルバムを構成することもできると思います。

でも、こうしてると、また気持ちが変わることもあります。(笑)


─ スティングの‘Shape of My Heart’に合わせたダンスをするなら?

お酒を少し飲みながらとかどうですか?(笑)

あの曲には振りを付けて踊るより、自然な感じで音楽に体を任せるのが良いんじゃないでしょうか。


─ 体を動かさずにはいられない、最も踊りたくなる曲は?

ドラムのグルーブが生きた曲なら何でも僕を動かします。


─ 初めてのソロフルアルバム<Press It>の活動を終えた。

感想はどうか?

すっきりしました。

今回の活動を通じてたくさん学びました。

SHINeeの活動は長くしているからか、CDが出るときの状況にも慣れてますし、放送局の控え室と同じ場所も気楽です。

ソロとしてはようやく2つ目のアルバムだからか、すべてのことが新鮮でした。

新人の頃に戻ったような感覚でした。


─ 今回の活動で最も満足している部分は?

パフォーマーとして僕のカラーを強化したことだと思います。

アルバムを出す前、1番最初に決めた方向性が‘パフォーマーとして踊りながら歌うこと’でした。

ジェスチャーを中心に踊るのとは違う、ぎゅっとまとまったマイケルジャクソンのオールドスクールパフォーマンスのようにやってみたかったんです。

そして‘Drip Drop’などのいま最もトレンドなフューチャーベースのジャンルを先に試みることができたと自負しています。


─ 最近の自分の状況をこれまでのソロ曲の中から1フレーズで表現するなら?

‘One By One’の‘僕だけに開かれた空間 僕は一歩ずつ踏み出す’というところです。

誰にも気付かれないように、一歩ずつ踏み出してきたと思います。


─ ソロデビューするために特別に練習していたことは?

歌が未熟だと感じていたので、たくさん練習しました。

デビューしてから4~5年の間、本当に一生懸命しました。

運よく、そんな努力が見えたのか、会社から僕が1番得意な曲を録音して持ってくるように言われたんです。

Ne-Yoの‘Sexy Love’を一所懸命練習してから、入念にレコーディングしました。

特に洗練されたように歌うことにポイントを置きました。(笑)

それからあまり経たないうちにソロデビューすることになりました。


─ パフォーマンスビデオが印象的だった。

‘Drip Drop’のパフォーマンスビデオを撮る当時の映像で、もう1度撮りたいと誰かに訴えかける姿がクリップで広まっている。

満足できない点があったのか。

人の欲望には終わりがないです。(笑)

きっと、僕が発揮できる力量には限界があるはずです。

でも、映像には時々その限界以上が出てくる場合もあるんじゃないでしょうか。

もう僕ができる最善を尽くしたことはわかってたんですが、もうちょっと良い絵をつくりたいという欲のために、そう言いました。

もしかすると、また良いものが出てくることもありますから。


─ 何回撮った?

何回だったかはよく思い出せないです。

20回は撮ったと思います。

その中で1人で撮ったのは5回ぐらいでした。

元々は1,2回だけの予定だったんですけど、僕がずっと‘もう1回’‘もう1回’と言いました。


─ アルバムに収録された曲は、1曲ずつすべて聴いてみて慎重に選んだ結果だと聞いた。

今まで歌った中で最もセクシーでねっとりしている曲‘Sexuality’はどうして入れることになったのか。

ウルトラバイオレットサウンドの曲をリメイクした曲で、初めてガイド録音を聴いたとき、‘これは僕にしかできない’と思いました。(笑)

SMで誰も試みたことのないスタイルのうえ、音楽自体が独特でよかったです。

結局僕が“この曲をやらなくちゃいけません”と言って今回のアルバムに入れることになりました。

リアレンジ曲を出したのは、原曲の感じを活かしたかったからです。

この曲は他の楽器がたくさん入っているバージョンより、原曲のシンプルな感じを活かしたほうがもっと良いと思いました。

ラフなところが魅力的な曲なので。

手でざっと弾くようなギターサウンドがより良いときもあるんじゃないでしょうか。


─ その曲を歌うとき自分でセクシーだと感じるか。

そうしようと努力します。(笑)

息を吐いて声を軽く出せばできます。

レコーディングするときは、セクシーにしながらも、やりすぎないように歌おうと努力しました。

とびっきりセクシーにすることもできるけど、我慢しました。(笑)

もう少し成熟して、大げさに歌っても真実味が見えたとき、そうすることが出てくると思います。


─ ‘Soldier’の場合、直接歌詞を書いた。

内容がとても暗いが、歌詞を書くときどんな気持ちだったのか。

愛する人がいなくなった状況を想像しながら書きました。

もし愛する人が死んでしまったら、自分にも罪があるような気がしますし、その罪悪感を拭うことはできないだろうと思います。

それで‘罪を洗い流すことができたなら いま跪いて’という歌詞になりました。


─ 曲も少しずつ書いてみていると聞いた。

どんな音楽をつくりたい?

兄が作曲家になるために勉強しています。

なので、時々一緒につくってみたりします。

つくりたい音楽は、トレンドと気分によってよく変わりますね。

‘こんなジャンルを書いてみたいんだけど’と言いながら大まかにつくっておいて、急に違うスタイルの曲をつくることもあります。

ずっと試してます。


─ 書いた中で良いなと思えた曲はないのか。

コンサートで歌った自作曲‘Cry For Me’は、僕がうまくやったというよりは編曲がよくて、それだけも完成度を持って出せなかったように思いました。

マイナーコードで、明るいよりは暗いほうが好きな僕の感性がよく反映されました。

肯定的な歌より、ちょっと現実的で悲しい歌が好きです。


─ 悲しい歌に惹かれる理由は?

没頭度が高いというべきでしょうか。

構成自体にストーリーテリング(物語)があるからだと思います。

楽しい歌は体で感じるなら、悲しい曲は感情的にのめり込めます。


─ 一緒に作業してみたい人はいるか。

周りでフューチャリングやコラボレーションの話をたくさんしますけど、正直今は自分のカラーをつくることが最優先だと思っています。

僕だけの音楽カラーができて、誰かがそれを必要として僕を探し求めてくれるときが来たら、僕も色んな提案をしたいです。

まだ今は誰かの助けをうけて曲を完成させるよりは、自分の力で完成度あるものをつくりたいという気持ちが大きいです。


─ ‘Mystery Lover’は聴いてすぐにステージ構成が浮かんだと聞いた。

どんなものだったのか。

パフォーマンスをコンテンポラリーダンススタイルで演出したら良いんじゃないかなと考えてました。

すごくコンテンポラリーダンスにハマって、関連動画をたくさん見てたときがありました。

その中で、ある小さい子がものすごく暗い曲を体で表現してる動画を見たんですけど、とてもかっこいいんです。

‘Mystery Lover’を聴いた瞬間、その映像が浮かびました。


─ したいことがすごく多いように見える。

そうですね。

特に僕は、他の人がやらないことをしたいです。

みんなが最近ヒップホップを好んでるとしたら僕はヒップホップをやりたくない、そんなところがあります。(笑)

エレクトロニックを聴く人が周りにいないとき、1人でハマってますし。

いつもそんな感じだったように思います。


─ 最近誰が1番かっこいいと思う?

チョンジェノチャンがかっこいいです。

スタイルも良いし、音楽に自分のカラーがはっきりと表れてます。

自分の気持ちを歌詞にこめて伝えること、それが音楽だと思います。


─ 本人がパフォーマンスと音楽を通じて伝えたいことは何だろうか。

他の人が見て楽しんでくれたら嬉しいです。

僕がやりたいダンスを歌をしますけど、それが他の人たちに力を与えるまでになったら意味深いものになると思うんです。

僕のパフォーマンスを歌を通して、人々がアイドルに対して持つ偏見も少しずつ無くなればいいなと。


─ 今はそうやって色眼鏡で見る人もあまりいないのでは?

いいえ。

愛をもらうほど、僕もどうすることもできないと思います。

実際、そう考えることができます。

また、それを満足させることが自分の役割だとも思います。

アイドルの音楽も音楽です。

アイドルもアーティストになれるという方法で認識の転換を引き出したいです。

目で見ることも、1つの音楽だと思うんです。

だから、もっと努力しようと思います。

友だちや家族、スタッフの方たちが僕によって誇りを感じているのを見ると、気分が良いです。

そんなときは本当に僕が何かやり遂げたような感じがします。

反対に、僕が良くない話を聞くとき、みんなにも申し訳ないと落ち込みます。


─ ダンスを踊ってなかったら幸せじゃなかったと思うか。

いえ、自分なりに別の幸せなことを探したと思います。

もちろん今はダンスを踊るのが好きですけど。


─ デビューしてから、前の自分よりステップアップしたと感じる瞬間があるとするならいつ?

アルバムを発表したあと、<ユヒヨルのスケッチブック>に出演したとき、ソロライヴに対する恐怖が大きかったんです。

‘怪盗(Danger)’という曲は音域があまりに低くて難しかったですし、‘Press Your Number’と‘Drip Drop’をライヴで初めて披露した場所でした。

リハーサルのときはミスもして音も間違えたりしてすごく緊張したんですが、本番で無事に成功しました。

本当にすっきりしました。

‘あ、もうできるんだな。成長したな。’と感じた瞬間でした。



S H I N e e

韓国オフィシャルサイト(音量注意!!!)

http://shinee.smtown.com/

日本オフィシャルサイト

http://www.shinee.jp/

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